デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?
デジタルトランスフォーメーションとは、世界的調査会社IDCによると、
【企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォームを利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること】
と定義されています。
注:第3のプラットフォームとは、クラウド、ソーシャル、ビッグデータ分析/ビジネス分析、企業向けモバイルの4つを指します。
最先端のデジタルテクノロジーを活用し、企業が既存のビジネスから脱却し、価値を創出し、競争上の優位性を確立するデジタルトランスフォーメーションは、年々その重要さが増しています。
SAP、ミュンヘン工科大学、およびInitiative for Digital Transformationによる調査「Skills for Digital Transformation」によれば、18カ国の企業エグゼクティブ116人のうち90%が、「デジタルトランスフォーメーションは、自社のビジネス戦略にとって重要だ」と考えているそうです。
https://www.sap.com/japan/documents/2017/07/06d6b369-c57c-0010-82c7-eda71af511fa.html
しかし、企業がデジタルトランスフォーメーションを行う場合には、さまざまな障害や課題があることも事実です。例えば、組織文化・コスト・古いITインフラ・スキルセット・セキュリティ・エグゼクティブの関心の低さなどです。
特に、日本企業のデジタルトランスフォーメーションへの取り組みは、他国に比較し、遅れていると言われています。実際に、日本マイクロソフトとIDC Asia/Pacificの調査「Unlocking the Economic Impact of Digital Transformation in Asia」によれば、
国内企業は、「どのIT技術が適切かを見極められない」「適切なITパートナーの選択」「既存システムの保守サポート」「DXプロジェクトに対する投資不足」「幹部のサポートとリーダーシップが不足」の項目でアジアリーダーよりも課題が深刻と分析されています。
また、デジタルトランスフォーメーションに取り組んだことで、リーダー企業とそれ以外の「フォロワー企業」の差を比較すると、「顧客からの評判・ロイヤルティ、顧客維持率の向上」「生産性向上」「コスト削減」「利益向上」「新しい製品やサービスによる売り上げ」の5項目で、リーダー企業がフォロワー企業に大差を付けて成果があがっていることも分かっており、この傾向は今後も拡大しながら続くと言われています。
FPTでは、アジアを含むグローバルで多くのデジタルトランスフォーメーションを支援してきた実績があります。適切な最新IT技術の選定だけでなく、既存システムの保守サポートも行えることで、「生産性向上」「コスト削減」「利益向上」を実現し、お客様が、「新しい製品やサービスによる売り上げ」を実現し、顧客からの評判・ロイヤルティ、顧客維持率を向上させるための支援をいたします。
デジタル改善®
デジタルトランスフォーメーションに関して、FPTでは、日本の「改善」の原理に触発された「デジタル改善®」と呼ばれるデジタル変革成功のためのFPT独自のメソトロジーを提唱しています。
「デジタル改善®」は、デジタル変革プロジェクトにおいて失敗を引き起こしやすい主な3つの要素である、DXの対象の範囲が大きくなりやすく問題が生じやすい「テーマが大きすぎる」、部門毎に連携を図らない、もしくは少ない連携のもとに独自でDXを進める傾向が多く、全体のプロセスを統合するために新たなオーバーヘッドが発生しやすい「断片化する」、リーダーの目指す方向は、従業員が仕事の質を向上させるために求めていることから、かけ離れていることが多い「トップマネジメントと従業員間で意見の相違が起きやすい」ことを解決することを目的に提唱されました。
「デジタル改善®」の方法は「ちょっと大きく考える」「小さくスマートに始める」「スピーディに拡大する」という3つの要素で構成されます。下記がそれぞれの要素におけるポイントです。
- 「ちょっと大きく考える」: 3年計画を立て、その計画の実現を目指します。また、この目標はビジネスや市場の状況とうまく整合するように、毎年見直しと修正をする必要があります。
- 「小さくスマートに始める」:クロスファンクショナルチームでワークショップを行い、すべてのチームに利益をもたらす可能性のあるイニシアチブのリストを特定します。そして、展開した際の影響度や受容性、さらに技術的な実現可能性などの観点より、これらのイニシアチブを評価します。この段階で特定される全てのイニシアチブは「大きく考える」のプロセスで描かれた全体の戦略に従う必要があります。これらはトップマネジメントと従業員の意見の連携を支援することになります。また、イニシアチブは6か月未満、ROIは6か月以内に達成する必要があります。
- 「スピーディに拡大する」:複数のフレームワークやツール、さらにプラットフォームを活用する必要があります。FPTでは「akaminds(アカマインズ)」というAIの統合分析プラットフォームを独自開発し、活用することができる体制を整えております。お客様のレガシーデータベースやIoTデバイスなどのさまざまなデータソースからも接続することが可能です。データ分析を行うデータサイエンティストチームも控えています。また、製造プロセスの準リアルタイム監視やトレーサビリティには「akaMES(アカメス)」というプラットフォームも準備しています。
FPTによるデジタルトランスフォーメーションサービス一覧
グローバルで培ってきたノウハウと開発力を提供します。
デジタルワークフォース
人員をロボットやバーチャルアシスタンスを活用して、置き換えます。
デジタルワークプレイス
新しく、より効果的な働き方によって、従業員の雇用と活力を向上させます。
デジタルマーケティング
デジタルチャネルを介し、消費者(お客様)に対して、新しいアプローチをおこないます。
デジタルツイン
現実世界(アナログ空間)の情報を最新テクノロジーにより、仮想世界(デジタル空間)で再現するモデルです。
デジタルビジネスプロセス
デジタルテクノロジーを活用して、ビジネスプロセスを強化/自動化します。
なぜ、FPTのデジタルトランフォーメーションなのか?
パートナー企業
拡張性と柔軟性に優れた安全なインフラで、自社のビジネスに最適な環境を作るため、FPTソフトウェアは、テクノロジーリーダーとパートナー提携します。
デジタルトランスフォーメーション事例紹介
デジタルワークフォース
FPTジャパンは、レセプショニストとしてPepperを導入。独自開発のアプリケーションを搭載しました。
特徴:顔認識、会議アシスト
開発中機能:
・プレゼンテーション機能
・音声チャットソリューション
・エンタープライズVoIPへ接続し、コミュニケーション方式の多様化
3Dシミュレーター
米国の石油・ガス大手会社へ、3Dシミュレーターツールを開発し提供しました。危険のともなう作業を2D ではなく、3Dシミュレーターを使用しトレーニングをすることによって、実際における障害・トラブルが大幅に低減されました。
紙媒体のデジタル化
大手空港会社様向けに、アプリケーションを開発。乗務員が使用する紙ベースでの資料をすべてデジタル化することにより、多量の紙資料を削減し、PC、タブレットまたは iPad のエレクトロニック・フライト・パック(EFP)で、速やかかつ効率的なフライト管理を可能にしました。