物流業界の大きな変化
今、物流ビジネスにも大きなインパクトが起こっています。Amazonに代表される電子商取引が著しい成長を遂げつつあり、デジタル化により取引においての物理的な境界線がなくりつつある状況です。また、ビジネスにおいてのマネタイズの形態が、物理的な商品売買からネットワークを介したサービス利用料で儲ける形態に変化しつつあります。
そして、国内外で物流ビジネス規模が拡大しています。矢野研究所によれば、物流17業種総市場規模は、2019年度の市場規模は前年度比4.1%となり、23兆5,410億円と予測されています。今後も、エレクトロニクスと自動車産業の2大産業が好調に推移することに加え、機械産業や通信販売、医薬品・医療機器、低温食品など成長分野の勢いが持続し、さらに、化学品分野が堅調に推移する見通しとなっています(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2167)。
今後の物流ビジネスについて次のように述べられています。
「物流事業の専門性はますます高度化しつつあり、且つ複合的な物流サービスの展開が必要となっている。こうしたなか、社会の高齢化が進むなかで、最終需要家となる一般消費者・生活者にモノを届ける最後の区間である「ラストワンマイル市場」が、今後成長していくことが期待される。単にモノを運ぶだけではなく、様々な生活サービスを組み合わせ、生活インフラの一端を担うビジネスへの変革が進みつつある。」
このような大きな市場変化の中、日本の物流業界は、人材不足への対応、期待値の高い顧客への対応など急務です。
日本の物流事業者の課題
物流ビジネスに大きな変化が起こる中、国内の物流事業者は、どのような課題に直面し、それに対してどのような施策を行うべきでしょうか?
物流業界だけでなく、国内の人的リソースの不足はすぐに解決することでありません。そのため、リソース不足を前提とした業務の再設計が必要です。例えば、AIをはじめとした先端テクノロジーを活用し、これまでのITソリューションではカバーできなかった領域を改善するといった、オペレーションの改革を検討する必要があります。また、顧客の志向への変化に対して、顧客体験を継続的に改善するため、いままでと発想を変えた新たなビジネスモデルを創造することも重要です。
日本の物流企業はオペレーショナルエクセレンスと新しいビジネスモデルへの変革が必要なのです。そのためには、オペレーショナルエクセレンスの実現し、新たなビジネスモデルの創造像が必要です。
オペレーショナルエクセレンスの実現
- 業務プロセスの再定義
- 人件費と運用コストの削減
- 配達の質とスピードの両立
- 新たな配達対象荷物と種類増加への対応
新たなビジネスモデルの創造
- グローバルとローカルのロジスティクスベンダーの機能を結合
- ロジスティクスサービス向けオンラインマーケットプレイス(貨物サービスなど)
- 物理的な小売ネットワークを介したロジスティクスサービスのタッチポイントの増加
- ロジスティクスサービスのシェアリングエコノミー(ラストマイル配送など)
物流ネットワークの的確な管理と最適化を実現
FPTのデジタルロジスティクスサービス
FPTは10年以上にわたる、グローバルレベルの物流トップ企業に対して、サービスやソリューションを提供し続けてきた経験をもとにし、お客様のビジネスを発展させるための各種のサービスを提供しています。
スマートピックアップ & 配送
- スマートロッカー
- モバイルサポート配送
- ピックアップスケジュールのカスタマイズ
- ブロックチェーンの活用
- 新しいオンライン発送プラットフォーム
輸送 & 運送業者 マネジメント
- 運送業者の統合
- リアルタイムフリートマネジメント
- 追跡サービス
- 輸送状況を管理するためのIoT
倉庫 & 在庫 マネジメント
- 高度なWMS
- 倉庫の最適化
- 倉庫オペレーションの分析
- RFID & ビーコン 在庫管理
- 在庫 自動検査 & 自動チェック
情報 & 運用 サポート
- ビジネスインテリジェンスダッシュボード
- RPA & OCR
- チャットボット
- オムニチャネル
梱包 & ラベリング
- 郵送システム
- 梱包/ラベリング ロボット
- 自動化と組み込みシステム
スマートシーポート
- AIコンテナ自動検証
- 軽量化のためのAIキークレーン自動追跡
- 港湾運航 報告 & 分析
- コンテナスイッチの最適化
なぜ、FPTのロジスティクスサービスなのか?
長年に渡り、最先端の技術とソリューションを開発してきた実績と信頼
実績
- 10年以上にわたり、FPTは物流業界の世界トップクラスの物流サービスプロバイダー、運送業、小売業、製造業などのお客様に対し、数多くのサービスとソリューションを提供し続けています。
スケーラブルなリソース
- グローバルに展開する物流スペシャリストやエンジニアを含む、1,500人を超える大規模かつ優秀な人材プールにより、拡張性に加えスピード感のある24時間365日のサービスを提供することが可能です。
総合的な専門知識
- 日本、EU、アメリカ、APACなど、グローバル各市場のサプライチェーンにおける何百ものプロジェクトを通じて、物流業界を深く理解しています。
戦略的パートナー
- AWS、Microsoft、SAP、IBMなどの業界をリードするテクノロジーリーダーとパートナーシップを締結することにより、革新的なデジタルトランスフォーメーションを実現します。
FPTデジタルロジスティクスラボ
FPTは、新たなユースケースを実践し、物流業界に貢献することを目的とし、「FPTデジタルロジスティクスラボ」を開設しています。最先端テクノロジーや業界のベストプラクティスを効果的に活用するアプローチにより、ビジネスにおけるお客様の課題解決をサポートします。
適応領域
- 部品サプライチェーン分析
- データドリブン型倉庫オートメーション
- 倉庫ガイダンスシステム
- 小売業向け店内顧客分析
- AIベースの予測エンジン
- ロジスティクス向けのブロックチェーン
- 人材配置の最適化
- 配送ルートの最適化
など、さまざまな領域での分析や検証をご支援しております。ぜひ、お問い合わせください。
事例
ベトナム、日本、グローバルで、ロジスティクス分野で数多くの実績を持っています。その中から、いくつかご紹介します。
オペレーショナルエクセレンスを実現 - 貨物輸送システム
お客様: 日本の大手物流プロバイダーのベトナム支店
資本金:500億円
従業員数:15,000人以上
課題
現在、お客様ではExcelシートを使用した事務処理を実施
- データ入力と報告に多くの時間と工数が必要
- 管理と保守のための多くの時間と工数が必要
- ビジネスが成長し、顧客数と出荷数が増加しても対応することができない:低い拡張性
- 人的エラーが多い
- ビジネスインテリジェンス、かつアラート機能がない
お客様のご要望
上記の問題を解決する、費用対効果の高いソフトウェアソリューション
- 低い初期投資
- 少ない保守工数
- さまざまな拠点向けにカスタマイズすることができる:高い拡張性
- 新しいビジネス機能を簡単に追加することができる
FPTのソリューション
大規模な物流管理ソリューションの一部である貨物輸送管理システムとして、主に以下の機能を提供
- 高度に自動化されたワークフロー
- データ入力と検証
- 顧客への自動通知
- 貨物および料金
メリット
- 時間と費用を節約
- 積極的な顧客通知により高い満足度を獲得
- 高度なカスタマイズ性と拡張性
- 毎月、開発およびアップグレードされる機能
- 新しいインフラは不要
- 保守作業からの完全開放
テクノロジー
- クラウドベースのSaaSモデル
- モビリティ
オペレーショナルエクセレンスを実現 - 貨物輸送システム
お客様:
シンガポールに本社を置く国際多目的港湾会社。非常に複雑な物流業務に統合ソリューションを提供する。
課題
- 港湾では、トラックと艀船の間で貨物を移動させるために個別のクレーンを使用
- 顧客には請求対象のリフトの回数に基づいて請求
- アドミンリフト(ゴミや荷下ろしなどの非請求のリフト)は手動で除外
- 取り扱い(複数のリフトがある)は手動で記録
- 全体の運用は制御室から監視
→請求書に誤りがある場合、特定の取り扱い(文書、ビデオの確認)まで確認し直す作業には、多大な工数(時間と労力)が必要
→計測の自動化、人的エラーの削減、トレースバックの簡素化、最適化のためのリフト時間追跡機能が必要
FPTのソリューション
ガントリークレーンの自動追跡ソリューションを開発し、リフトの計数とクレーン操作の監視を自動化、主に以下の機能を提供
- 移動元/移動先、移動時間、方向、移動角度と距離
- 実重量、開始/停止のリフト時間
- 非請求対象項目の区別
- 上記で収集された情報を全て分析することで、請求のためにリフトのタイプ(請求対象のリフトまたはアドミンリフト)の識別
- 追跡情報は、さらなる可視化と最適化のために港湾のデータレイクに転送
メリット
- 計数精度の向上(100%を期待)
- リフト追跡作業(手動)を削減
- トレースバック時間を約30分~60分から5分に短縮
- 全ての運用がリアルタイムでトラッキングされることにより、プロセスの透明性を確保
テクノロジー
- コンピュータビジョン
- クラウド(Amazon Web Services)
- アナリティクス
モバイルサポート配信におけるペーパーレス化
アジアの大手宅配サービス会社は、新興市場の需要に合わせ、モバイルサポート配信をターゲットとするレガシーシステム変革ソリューションを探していました。
(英語サイト)
RFID/ビーコンタグによる追跡ソリューション
バーコードを手動でスキャンすることには多くの課題があります。作業負荷が大きいだけでなく、照明、環境条件、パッケージ形状などの影響についても考慮が必要でした。
(英語サイト)
大手ロジスティクス3PLにおけるフリート管理
米国のグローバルロジスティクス企業は、何十億という共通のデータオブジェクト、レポート、およびダッシュボードテンプレートを作成することを必要としていました。
(英語サイト)
業界研究
顧客コミュニケーション管理におけるオムニチャネルのためのソリューション
本ドキュメントでは、顧客コミュニケーション管理について注目されているオムニチャネルについて紹介しています。オムニチャネルは企業と顧客の間の橋渡し役としての役割を果たし、物理的な紙、SMS、Eメール、モバイルなどのさまざまなチャネルにわたり、一貫したシームレスな顧客エンゲージメントを構築します。
(英語サイト)
顧客の要求がラストマイル配送をどのように変えているか
ラストマイル配送市場は、注目や投資を集めるだけでなく、より迅速な配送に対する顧客の需要に対応する新しいビジネスモデル、さらにはドローンや自律型地上車両などの新しいテクノロジーによる「重大なディスラプション」の影響下にあります。 本ドキュメントは、この興味深いトピックに関する詳細な研究について紹介します。
(英語サイト)
サービス & ソリューション カタログ
FPTのロジスティクス分野のサービスとソリューションを紹介させて頂いているカタログです。(全4ページ)
「FPTロジスティクス サービス&ソリューションカタログ」
※以下の画像をクリックするか、こちらからファイルを開くことができます。